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理想と偽装の向こう側

第15章 発動

マンションに帰り、小田切さんが、お風呂に入ってる間色々考えていた。



帰りがてらに、薬局に寄ったが、小田切さんが一緒にいたので、結局検査薬は買えず、飲まない胃薬を買うことになった。  


 
明日、買うしかないな…。



今は、吐き気は治まっている…。 



来週は、嘉之に会うかもしれないことを考えると、色々重なってしまい、気が滅入る。



ランチミーティングの事は言っておいた方が、いいのかな?



よりにもよって、金曜日だし…。 


ランチだし、井関さんやトランスの人もいるから、打ち合わせだけで終わるとは思うけど…あっ、前に嘉之が便乗して来たとき、一人残ったしな…やっぱり油断ならないや…。



胸焼けに近い吐き気が、また込み上げてきた。



「…っ!」



早く調べないと…



『もし…出来てたら、どうするの?』



『…産むよ…。』 



黎子との会話が過る。



そうは言ったものの、簡単な事ではない…。


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