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理想と偽装の向こう側

第5章 トラウマ

戻ってみると、駅の近くの花屋に小田切さんを発見した。 



どうやら買い物は、花だったようだ。 



「小田…。」



声を掛けようとしたが、止めた。



花屋から出てきた小田切さんは、花束を見詰めて今までに見たことがないくらい、切なく遠い眼をしていたから…。



花束も、派手な種類じゃない…白い花だらけ…。



「お見舞いとかかな?」



でも、何となくそうじゃないと感じた…。



どちらにしても、私が詮索する事じゃないよね…うん!駐車場の事はメールしておけばいいし。



そして私は、アパートに向かった。


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