テキストサイズ

理想と偽装の向こう側

第16章 懐古

話題を変えよう…。



「光花、食後のデザートは何がいい?」



「えっ!プリン!」



「プリンね~じゃあ、俺もプリン!因みに、焼きプリンと滑らかプリンどっちがいい?」



光花は眉を下げながら



「えっと…迷うな…滑らかプリンにする!」



真剣に悩む顔が可愛いい。



よしよし、胸の事は誤魔化せた…若干気になったけど…そう心で呟きつつ、俺はカゴにプリンを2つ入れた。



◎ ◎ ◎ ◎

アパートに着いて、部屋に招き入れる。



「狭いですが、どうぞ…。」



ちょっと緊張してきた。 



「はい…お邪魔します…。」



スーパーで買って来たものを出すが、改めてキッチンが狭い事を痛感する。 



ガスコンロも一つしかないし、



「卓上コンロも一応あるけど…使うよね。」



「あっ!なら煮込みに使えるね!」



そう言いながら、光花はエプロンを着けていた。



ヤベ…めっちゃ可愛い…何でエプロンって萌えアイテム何だろう?
うっかり、見とれていると



「志信さん?お鍋とフライパンは、どこかな?」



はっ!イカン!しっかり俺!
と、我に返る。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ