テキストサイズ

理想と偽装の向こう側

第5章 トラウマ

じと~と、小田切さんを見てしまった。



そんな私に頬杖付いて、メニューを見ながら



「香織ん…そんなに見詰められたら穴空くんだけど。」



「小田切さん…自覚あるんですか?無いんですか?」



「何を?」



「その無防備な笑顔は、凶器ですよ…。」



「え~?なにそれ!」



…多分、自覚ないな。
まあ、いいや~気を付けよ~。



そうこうしている内に、烏龍茶と生中がきたので乾杯した。 



「お疲れ様~!」



「お疲れ様でした。」



空腹に胃にビールは、しみる…。



「でも、美味い!」



つい、言ってしまった一言に小田切さんが笑う。



次々、肉やらサンチェやら運ばれテーブルは、あっという間に焼肉祭りになった。 

ストーリーメニュー

TOPTOPへ