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理想と偽装の向こう側

第2章 出会い

「傷…。」



「えっ?」



「お互いの傷、ひたすら舐め合おう。」



私には、この状況も言葉の意味も理解の範疇を超えていて、ただ呆然としていたけど、男の瞳を逸らすことは出来ないでいた。



冗談を言ってる瞳には、思えなかったから…。



男性は更に言葉を続け



「偽装を前提に、俺と同棲してよ。」


………。


はい?



今何とおっしゃりましたかね?



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