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理想と偽装の向こう側

第17章 希望と絶望

「念には念を入れてるんだよ。この際トコトン調べてもらいなよ。」



微笑みながら励ます。



「トコトン!?どうしよ…頭が悪かったら…。」



「ぷっ!どうゆう意味それ?」 



「知能指数とか…。」



マジボケかな!?



「はははっ!知能指数までは、調べないだろ!」



「そ、そっか!トコトンとか考えちゃったから~。CTでもソコまでは解らないよね!良かった~。」



へへへ~と、舌を出して頭を掻く姿が、この場を明るくしようとしてるのかと思わされる…。



多分…そうなんだ。 



きっと、光花は小さい頃から無意識に、そうしてきたんじゃなかろうか…。



家族に、友達に、職場に…単純に皆と笑い合いたくて…。



俺と一緒に居るときも、常に笑っていたような気がする。



光花…本当に強いな…。



俺は、コテンと頭をベッドに載せて



「光花は、いい女だね…。俺は幸せモノだよ…。」

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