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理想と偽装の向こう側

第17章 希望と絶望

「わ、私は…志信さんだけだよ!」



ふふ…慌ててる。



「光花…頭触って…。」



急な頼み事に、更に慌てる。



「あ、頭っ!どの辺り?」



「う~ん、じゃあ…頭部からかな。」



「頭部!うん!」 



勢い良く返事して、俺の髪をそっと撫でる。



恐ろしく、気持ち良く感じてると



「あ…初めてかもね…。志信さん背高いから、届かないし…。」



「そうかもね…。次、頬っぺた。」



「はい!」



何で、そんな返事なの。
笑いそうになるのを堪えた。



「スベスベだね~。いいなぁ~。」



「いや…スベスベじゃないし、光花の肌はプクプクで気持ちいいよ!」



「えっ!プクプクっ!」



勘違いしたのか、両手で頬を挟み、眉を寄せてヘの字になる。



「違うって!柔らかいって事~。」



「そ、そっか!」



「はい!次~唇~!」



「はいっ!くち…えぇっ!唇っ!?」



瞬間、真っ赤になる…こないだは、自分から舌入れてたのにな…。


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