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理想と偽装の向こう側

第18章 永久と再会

『私、元気になるよう頑張るから!大丈夫だよ!』



本当なら、その言葉の通りになって欲しい…けど、確実に1日1日と余命が近付いてくる。 



半年持つかも解らない。



だから、少しでも…一分、一秒でも多く会っていたかったのに…。



『疲れてそうだから…。顔色、悪いし…。心配で。』



なんて事、言わせてしまった。



不甲斐ない…結構、大丈夫だと思っていたのに…やっぱり隠しきれていなかった。



仕事の忙しさより、いつ光花に何が起きるかと思うだけで、寝れなくなっていた。



目元を手で覆い、項垂れる。



「駄目だな…こんなんじゃ…。」



しっかりしなきゃ。



君を最後まで、支えきらないと!






そう自分に何度も言い聞かせた。






けど、最初から最後まで…俺は君に支えられていたんだ…。

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