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理想と偽装の向こう側

第5章 トラウマ

「あぁ~サッパリした!」



焼肉を満喫し、荷物の片付けも落ち着き、お風呂に入り終わった。



今日は、掃除やら荷物運びで汗かいたし、焼肉の匂いにもこびりついてたので、お風呂が一段と気持ち良かった。



それも小田切さんが、タイマーをかけていたようで、帰ったら直ぐに入れる状態にしておいてくれていたようだ。 



そつが無い人だな…。



チャラいようで、配慮は細かいし、それも然り気無いから嫌みじゃない。



こんな人、世の中に沢山存在してるかもしれないけど、自分には無縁な気がしてた。



そんなこと考えつつ、髪をタオルで拭き、ベランダにいる小田切さんに声をかけようとしたら…。



完璧そうで…不器用そう…そんな単語が急に浮かんでしまう…。

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