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理想と偽装の向こう側

第5章 トラウマ

あり得ない展開…。



不思議な状況…。



読めない行動…。



解らないことだらけ…。



でも…私は楽しんでいるのかもしれない。



この四日間だけでも、心の闇でしかなかった六年間が薄れていく様だった。



前に誰かから聞いたな…。



『世の中に偶然はない。全部、必然なんだよ。』



全てが必然ならば、これは起きることだったのかな?



「香織ん、疲れたでしょ。もう寝なね。」



「あ…うん。分かった。」



「香織ん、敬語とタメ語まだ混ざるね。」



「そ、そうかな?」



「お休み~!」



クスッと笑いながら、風呂場に向かう小田切さん。



◎ ◎ ◎ ◎ ◎


でも結局、湯上がりのビール一本付き合う羽目になったのだった。



やはり、飲み仲間が欲しかったのかもと…再度、思ってしまった…。

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