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理想と偽装の向こう側

第5章 トラウマ

「…今も…その気持ちは変わってないです…。美術館に行ったり、ポストカード買ったり、日常に一枚の絵で感動したり、させたりってあると思うんです。」



「そうだね。」



「人生変えちゃう位の衝撃的な作品に会えたら、それだけで、ワクワクするしたり号泣出来たりするとも思ってて…。」



なんか、ボルテージ上がってキタぞ!



「自分が毎日住む空間に、そんな一枚が在るだけで、毎日を頑張っいけたら素敵だと思ってます。」



「…それ、面接で話したの?」



「…話しました。」



「………。」



「………おかしかったかな…?」



「いや…感動したよ。その思いを受け止めてくれたなら、いい会社で働けたね。」



『感動した…。』その言葉が無性に嬉しかった。



思えば、昔から何か感動を与える事をしたいと思っていたんだ。


 
「けど…。」
「けど?」



そう『今は…。』

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