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理想と偽装の向こう側

第19章 罪悪感?

「小田切さ~ん!次はお化け屋敷行こう~!」



「香織ん!一人で行って来なぁ~!」



ニッコリ笑って手を振られた。



「ヒド~い!」



私たちは、以前と同じ遊園地に来たんだけど…何か、凄い楽しい!



前来た時も楽しかったけど、小田切さんが割りと一方的に絶叫系に乗ってたし、私の気持ちも嘉之の事が吹っ切れてなかったから、ただその場をはしゃいでいた感じだったのかも。



今は、小田切さんを好きな気持ちがハッキリしてるからか、一緒に過ごす時間が倍増しで楽しく感じてしまう。



「じゃあ、アイスクリーム食べようかな~!小田切さんも食べる~!?」



「香織ん、めちゃめちゃ楽しそうだね~。」



テンションが高い私を小田切さんは、笑顔で見ていた。



「そりゃ、そうだよ!」



「何かあったの?」



えっ!
何かって…言っちゃうとどうなるのかな…。



「それは…光花さんの叶えたかった事、またちゃんと出来るからだよ!」



「え…。」



瞬間、小田切さんの表情が固まった。

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