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理想と偽装の向こう側

第19章 罪悪感?

あっ…不味かったかな…。



「ごめんなさい…お節介だよね…。」



でも、それで小田切さんの気持ちが楽になれるなら、気兼ねなくして欲しかった。



どこでも行くし、何でもしようと思ったから。



今の小田切さんが在るのは、光花さんがいたからだし。



「ありがとう…香織ん…。」



少し切な気だけど、小田切さんは微笑でいた。



◎ ◎ ◎ ◎

ソフトクリームを食べてから、観覧車に乗る。



少し時が経っただけで、また新しい景色に見えたのは気持ちの問題かな?



「やっぱり絶景だね!」



パシャパシャと写メを録りまくる。



「マンションって、あっちの方かな~?」



窓の外を指差して、笑顔全開で小田切さんの方かを振り向くと、足を組んだ膝に頬杖ついて私をガン見していた。



「小田切さん…?」



声かけても、微動だにせず眼を少し細めながらジッと見続けていたる。



な、何だろう…?



あっ考え事かも!と、試しに少し座る位置をズレてみると、小田切さんの視線が私に合わせて動く。



だぁぁ~!!
何プレイ!?



心臓がバクバクし始める。

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