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理想と偽装の向こう側

第19章 罪悪感?

閉館が早い、この遊園地を夕暮れ時に閉まってしまう。



「楽しかった~。小田切さん、ありがとう~!」



車に乗り込もうとしながら、ニッコリ微笑み返してくれた。



はぁ~幸せ!



上機嫌で、助手席に座ると。



「香織ん…今日どっか泊まろうか…。」



ズガンッ!!



今、落雷落としませんでしたか!?



唖然としてる私に、小田切さんは続けて



「ちょっと遠回りするとね~美味しいそうなのが、食べれそうなんだよね!今からだと遅いし、明日朝イチでこっちから行けば、ちょうど時間がいいみたいでさ~。」



「あっ!はい!それは是非とも!」



何だ…食べたいものがあったのね…。



てか、毎日一つ屋根の下で、昨日もあんな事してたのに、お泊まりくらいで驚く事もないよね…。



小田切さんに言われると、ドキドキしちゃうよ。



何だろう~食べたいの?



「明日も、楽しみだな~!」



呑気な私に小田切さんは、クスリと温かく微笑みかけていた。

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