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理想と偽装の向こう側

第19章 罪悪感?

月曜日

「おはようございます!」


元気に挨拶をし、デスクに着くと樋口さんが心配そうに声をかけてきた。



「なべちゃん、金曜日体調悪かったんでしょ。最近顔色悪かったもんね~。」



「あぁ~ありがとう!でも、もうすっかり元気だから!」



笑顔で返すと



「なら良かったけどさぁ~!」



「井関さんに挨拶してくるね!」


 
席を立ち、井関さんのデスクに金曜日の事を謝りに向かう。



近付いてきた私に井関さんも、心配そうな顔する。



「渡辺さん、もう大丈夫なの?金曜日は、無理させて悪かったわね!」



「いえっ!私こそすみませんでした!大事なお話中に…。」



頭を下げると、



「気にしなくて大丈夫よ。須永さんが車で来てて助かったわ。無事に帰れたみたいだし。」



無事に…か、まあ一応…。



「あの~話は…。」



「金曜日、上と相談したわ。直ぐには決まらないと思うけど、分かり次第伝えるわね。」



「…はい、分かりました。」



あぁ~どうか、決まりませんように!



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