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理想と偽装の向こう側

第20章 さよなら

「黎子様、一生貴女を信じて付いて行きます~!」



テーブルに指を付いて、頭を下げると



「付いて来ないで結構よ!香織は、小田切さんに付いて行けばいいでしょ!」



「ぶっ!」



「早く告白しちゃいなさいよ。そしたら、そっちも白黒着くじゃない!ふふふっ。」



ニヤリと黎子は楽しそうに笑う。



「うん…。」



「意味もなく男の人が、ずっと一緒に居ようなんて、言わないんじゃない。」



「そうかとは私も思うんだけど…ギリギリで、どうしても一線越えないんだよね…。」



黎子は眼を細めて



「嘉之でさえステータス身に付けてから、あんたに手を出したのよ。始まりが始まりなんだから、ケジメつけないと次に進めないじゃない。」



そっか…でも…。



「もしそうなら、小田切さんが協定解除すれば良くない?」



「香織…逆ならどう思うの?」



「逆ぅ~?」

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