理想と偽装の向こう側
第20章 さよなら
「私も…小田切さんみたいに優しくなりたいな…。」
無意識にボヤくと
「う~ん…優しくなるのはいいけど、俺を見本にするのは良くないよ。」
「何で~?」
少し天然もあるけど、然り気無い気配りとかって思い遣りがないと中々出来るもんじゃない。
「偽善者だから…。」
「えっ…。」
『偽善者』って?
「そんな事ないよ!」
「そうかな…たまに自分でそんな気しちゃうんだよね…。はい、ビールでも飲んでて。」
ビールまで渡されてしまった。
プシュ!って小気味良い音が、旨さを誘う。
缶に口付けながら…てか私今日、小田切さんに告白しようとしてなかった?
昨日の騒ぎで、パックし忘れたし!
下着も…ハッ!
「わっ!わっ!わっ!」
違うってば!と、あたふたしてると、
「どうしたの香織ん?」
「違う!あっ!そうじゃなくて!」
「ぷっ変なの~どっちなの?出来たから食べよう!」
「あっ…うん。」
告白が…また遠退く。
無意識にボヤくと
「う~ん…優しくなるのはいいけど、俺を見本にするのは良くないよ。」
「何で~?」
少し天然もあるけど、然り気無い気配りとかって思い遣りがないと中々出来るもんじゃない。
「偽善者だから…。」
「えっ…。」
『偽善者』って?
「そんな事ないよ!」
「そうかな…たまに自分でそんな気しちゃうんだよね…。はい、ビールでも飲んでて。」
ビールまで渡されてしまった。
プシュ!って小気味良い音が、旨さを誘う。
缶に口付けながら…てか私今日、小田切さんに告白しようとしてなかった?
昨日の騒ぎで、パックし忘れたし!
下着も…ハッ!
「わっ!わっ!わっ!」
違うってば!と、あたふたしてると、
「どうしたの香織ん?」
「違う!あっ!そうじゃなくて!」
「ぷっ変なの~どっちなの?出来たから食べよう!」
「あっ…うん。」
告白が…また遠退く。