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理想と偽装の向こう側

第20章 さよなら

こんなに感じて反応してても、小田切さんはホテルの時より激しく触れてきていた。 



一瞬にして小田切さんで、頭の先からつま先まで支配されていく。



ソファーに挟まれ、身体はピッタリくっけられ、首筋やら鎖骨やら唇と舌先が這っていきゾクゾクしてくる。 



「はぁあ…小田切さん?」



本当に…いつもと違う…どうしたのかな…。



「まだ、嘉之で…一杯?」



「へ?きゃっ!わっ!」



聞かれた瞬間、鼻先に唇の感触がして、驚いて眼を見開くと、小田切さんの潤んだ瞳が、超間近にあった。



ドキドキドキドキドキドキ!



心臓に脚が生えて、走って行きそうです!



「い、一杯、いっぱいです!」



「何で…?」



ぎゃ~!吐息が、掛かります!



「ナンデって…。」



「なんで…香織…。」



そんなメチャメチャ色っぽい瞳で、見詰めないで~!



ダメだ…鼻血出そう…。



「あっ…貴方のせい…。」



「俺…?」



ドキュウゥゥゥ~ン!

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