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シトイウカ

第2章 に。

「そういう気分、そういう自分、そういうあなたに」

朝寝坊して
りんごを剥いて
がりっと、食べりゃ
遠くで犬の遠吠えが
うらめしそうに聞こえてる

朝寝坊して
なかなか布団から出られずに
たまたま見付けた
日本地図眺めてみる

朝寝坊して
英語で
手紙を書いてみる
よく考えてみりゃ
肝心の
連れは
台湾人

気紛れな、太陽は
ガラガラ蛇と笑ってた
月は、真面目に
イルカと泣いてる
太陽が、月に寄り添えば
らくだの砂漠に星がふる

アメイジンググレイス
七色に空を彩って
宝を秘めて

イスカンダルに辿り着けたら
イーゼル開けて
ことのほか、綺麗な湖に
飛び込んでみれば
暗号に気付いて
ルールなんて、と呟いて

彼方に見えた空の光も
もう散っているけど、あなたがいるから
ねえ

笑ってくれたら、とても嬉しい


終わり。








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