
~多重人格パートタイムラヴァー・ガール~
第82章 風とともにはじまる④
それから、ボビーさんと休みや、出勤シフトや、お給料の話など条件面の話をした。
それはネカフェの時とは比べられない条件だった。
ボクがそのままボビーさんに言うと、
「そりゃ、こんな人に堂々と言えないアウトローな仕事なんだから稼がないと意味がない。でも、この世界でもホンマに稼げるのはほんの一部の人間だきやな。そんなに甘くもない。結果が出ればさっき伝えた金額の2倍、3倍が収入になる。アウトローな仕事やけど、恥じることはないんや」
ボビーさんは大事なことを伝える時は、いつもよりゆっくり喋るようだった。
ボクが、もちろん条件に不満は無いと言うと、じゃあ仕事のことはケンから教えてもらいえと言って部屋を出て行った。
ケンさんは35歳。風俗の仕事をはじめて、もう10年になるらしい。
そして、ほとんど風俗の仕事のことがわからないボビーさんのアドバイザーでもあった。
ケンさんはボビーさんの占いのお客さんだった。
大きなグループの店で働いていたケンさんは、そこでなかなか自分の思うような仕事がさせてもらえずにストレスを溜めて、ボビーさんに相談に行っていた。
何度も話をしているうちに、ケンさんとの相性を感じ人柄も気に入ったボビーさんはケンさんに、自分はたくさんの女の子の話をきいてきてきて、これから自分が風俗の店をはじめようかと思っている。
でも、どうしたものか正直何もわからない。
力になってほしいと口説いたのだとか。
ケンさんはいわゆる箱ヘル。風俗街の店舗のヘルス店で長く働いていたという。店舗というのは厳しく女の子を管理するらしい。
例えば出勤に関することで言えば、遅刻、欠勤には当然罰金が発生する。当日欠勤なら1万円以上は当たり前だとか。
サービスに関しても細かなマニュアルがあり、それが満足できる内容であるかサービス後にお客さんからアンケートでチェックするなど、徹底しているらしい。
それはネカフェの時とは比べられない条件だった。
ボクがそのままボビーさんに言うと、
「そりゃ、こんな人に堂々と言えないアウトローな仕事なんだから稼がないと意味がない。でも、この世界でもホンマに稼げるのはほんの一部の人間だきやな。そんなに甘くもない。結果が出ればさっき伝えた金額の2倍、3倍が収入になる。アウトローな仕事やけど、恥じることはないんや」
ボビーさんは大事なことを伝える時は、いつもよりゆっくり喋るようだった。
ボクが、もちろん条件に不満は無いと言うと、じゃあ仕事のことはケンから教えてもらいえと言って部屋を出て行った。
ケンさんは35歳。風俗の仕事をはじめて、もう10年になるらしい。
そして、ほとんど風俗の仕事のことがわからないボビーさんのアドバイザーでもあった。
ケンさんはボビーさんの占いのお客さんだった。
大きなグループの店で働いていたケンさんは、そこでなかなか自分の思うような仕事がさせてもらえずにストレスを溜めて、ボビーさんに相談に行っていた。
何度も話をしているうちに、ケンさんとの相性を感じ人柄も気に入ったボビーさんはケンさんに、自分はたくさんの女の子の話をきいてきてきて、これから自分が風俗の店をはじめようかと思っている。
でも、どうしたものか正直何もわからない。
力になってほしいと口説いたのだとか。
ケンさんはいわゆる箱ヘル。風俗街の店舗のヘルス店で長く働いていたという。店舗というのは厳しく女の子を管理するらしい。
例えば出勤に関することで言えば、遅刻、欠勤には当然罰金が発生する。当日欠勤なら1万円以上は当たり前だとか。
サービスに関しても細かなマニュアルがあり、それが満足できる内容であるかサービス後にお客さんからアンケートでチェックするなど、徹底しているらしい。
