
~多重人格パートタイムラヴァー・ガール~
第90章 ドライバーでスカウトマンで⑦
「一応、女の子を乗せる注意しとくな。とりあえずは細かい気づかいはするんやで。「お疲れさまです」の挨拶はしっかりすることな。運転はもちろん丁寧にな。乱暴な急発進や急ブレーキはアカン。若くてもオッサンでも、女の子の前やからいちびって飛ばすヤツおるけど女の子のクレームの嵐で辞めないといけなくなるんや。」
「わかりました。でも、そこは大丈夫やと思います。ボク安全運転しかできないですから。」
ボクは10時10分にハンドルを持ちまっすぐ前を向いて言った。
「たしかにそやな。それは間違いないな。ただ、もう少し肩の力抜いて楽に運転せな逆に危なっかしいな。走りながら書いたりせなアカン無理もせなアカンからな」
サブローさんはボクの肩をポンポンと叩いて言った。
「あと、この仕事がこれからうまくやっていけるコツを教えるな。とりあえず、今日から最低1ヶ月は挨拶と仕事で必要なことしか一切喋らない。それができれば1ヶ月後には女の子のから話しかけらることも増えてくるわ。気を許してくれたってことや。女の子は怖いくらいよく見てるからな。嫌われたら、この仕事はできんからな。悪いな。なんか脅すようなことばかり言ってな。でも、オレはイッキ君は大丈夫やとは思ってるから普通にやり。普通が一番やフツーな」
「わかりました。ありがとうございます」
と、ボクは答えたけどどんどん女の子が恐ろしく思えて逃げ出したくなってきた。だいたい普通ってなんなん?フツーって?ボクにはまったくわからなかった。
ボクは気ままなカタツムリの駐車場に着いた。
ホテルの入り口に近い所に停めて、じっと入り口を見つめて待った。
若いカップルが車から降りて手をつないでホテルに入って行った。
警察…いや、探偵の張り込みのような気分に少しなった。
5分ほど待っていると。
「お。出てきた。あれがユミさんや」
サブローさんは前を指差して言った。
ボクは緊張でツバを飲み込んだ。サブローさんに気づかれたかと思うくらいの大きな音が鳴った。
サブローさんが指差した先にはベージュの春物の薄いコートを着たストレートの黒髪の女の子というよりはOLのような女の人がお客さんらしき人に手を振ってお別れの挨拶をしていた。
「わかりました。でも、そこは大丈夫やと思います。ボク安全運転しかできないですから。」
ボクは10時10分にハンドルを持ちまっすぐ前を向いて言った。
「たしかにそやな。それは間違いないな。ただ、もう少し肩の力抜いて楽に運転せな逆に危なっかしいな。走りながら書いたりせなアカン無理もせなアカンからな」
サブローさんはボクの肩をポンポンと叩いて言った。
「あと、この仕事がこれからうまくやっていけるコツを教えるな。とりあえず、今日から最低1ヶ月は挨拶と仕事で必要なことしか一切喋らない。それができれば1ヶ月後には女の子のから話しかけらることも増えてくるわ。気を許してくれたってことや。女の子は怖いくらいよく見てるからな。嫌われたら、この仕事はできんからな。悪いな。なんか脅すようなことばかり言ってな。でも、オレはイッキ君は大丈夫やとは思ってるから普通にやり。普通が一番やフツーな」
「わかりました。ありがとうございます」
と、ボクは答えたけどどんどん女の子が恐ろしく思えて逃げ出したくなってきた。だいたい普通ってなんなん?フツーって?ボクにはまったくわからなかった。
ボクは気ままなカタツムリの駐車場に着いた。
ホテルの入り口に近い所に停めて、じっと入り口を見つめて待った。
若いカップルが車から降りて手をつないでホテルに入って行った。
警察…いや、探偵の張り込みのような気分に少しなった。
5分ほど待っていると。
「お。出てきた。あれがユミさんや」
サブローさんは前を指差して言った。
ボクは緊張でツバを飲み込んだ。サブローさんに気づかれたかと思うくらいの大きな音が鳴った。
サブローさんが指差した先にはベージュの春物の薄いコートを着たストレートの黒髪の女の子というよりはOLのような女の人がお客さんらしき人に手を振ってお別れの挨拶をしていた。
