可愛い君
第10章 重なる想い
ん…
微かに匂う一さんの
香水の香り…
ちゅっ…
ちゅっ…
ん?
くすぐったい。
私は瞑っていた瞼を上げた。
眼を開けば
ドアップの一さん。
「わ!…んっ!!」
驚いたと同時に
一瞬で唇を塞がれた…
私の身体をゆっくり起こし
後頭部に手を回す一さん。
密着して苦しくなれば
その隙に一さんの舌が容赦なく入って来て
一さんの舌が私の口内を貪った…
激しいキスに
息苦しくなる私。
「んっ…」
一さんの胸板に手に拳を作り
軽く叩く
それでも止めてくれなくて
苦しくて
生理的な涙がポロポロと流れ落ちた…