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可愛い君

第13章 旅行先で…

「ふぅ~」


私は中庭のベンチに座って軽く息を吐きながら

空を見上げた。



山の中にある旅館…



空気は美味しくて

空も星が沢山キラキラしてて綺麗だった。


「綺麗~。」


心が癒される。




「…こんな所で何してる。
一人だと危ない。」


えっ?




振り向けば
煙草を加えた堺さんがいた。




「美味しい空気吸ってるんです。」


「口実……だろ?」


「えっ?」


「今にも泣きそうな顔してる。」


えっ?私そんな顔してるの?


「一が構ってくれないのか?」

ううん。違うと。
私は首を横にふる。


「じゃあ何故そんなに切なそうなんだ?」

「………………」



「…美玲…美玲なのか?」


美玲の存事態に私は不安がいっぱいだ。

私に挑む様な目付き
私の前でわざと一さんの腕に絡んでくる…

一さんもあまり否定しない。


だから余計にもやもやするの…



「…俺…だったらそんな悲しい顔させないのに…好きな女にはいつも笑っててほしい。」



ぎゅっ


私は堺さんに後ろから抱き締められていた。


「えっ?」


「言っただろ。俺は野々村さんの事本気だから。」




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