
そんな想い
第5章 ピンチも到来
…と、そんな普通(?)のやり取りをしてた。
しかし途中で嫌でも思い出す。
そうだ!
俺はこの人にこっそりキスして、それがバレてたんだ。
どうする? 俺???
とりあえず、あんまり松岡さんと絡みたくない。
まだ体調がすぐれないと言って、帰ってもらおうか。
そうだ、それがいい。
閃いた俺は、病弱な感じを醸し出しながら、「まだ熱が下がらなくて…」と言ってみた。
すると松岡さんは、「そうか、ちょっと失礼する!」と、部屋に入ってきた。
あれ?
「なんか作るから食え。で、薬も持ってきたから飲め!」
あぁ、お兄ちゃんスイッチONなんだな。
俺はベッドに倒れこんだ。
