永遠(トワ)に愛す
第2章 …暗黙の掟…
「響夜様…
どういう事か説明して 下さい」
壁一面にズラリと本が並べられている広々とした書斎で、響夜ともう一人の美形が話し込んでいた。
見た感じ、22歳くらいだろうか…
背丈は響夜とあまり変わらない長身で、モデルねような完璧なスタイルに…
赤紫色の切れ長の目をした、ハーフ特有の美しい容姿をしている。
金っぽい茶色の髪は肩よりも長く、後ろで軽く束ねている。
白いスーツに身を包み、執事のような立ち振る舞いだ。
「見ての通りだ
ここで一緒に暮らす」
「そのために‥キッチン をつけたり部屋を用意 していたんですか…
もし榎奈目様に知られ でもしましたら」
「黙っていればいいだろ う
俺は絶対‥りんを手離 さない
話しは終わりだ」
「響夜様…」
ハーフ美形を無視して、響夜はさっさと書斎を出て行ってしまった。
私が留守の間に‥‥
…困ったものですね… 血筋…ですか‥‥
あの‥りんという人間 ‥‥
響夜様をあれだけ夢中 にさせていまうなんて ‥‥
…少し‥興味が湧いて きました‥‥
「…んー‥‥」
ベッドの中でりんは目を覚まし、ゆっくり上半身を起こした。
そして思い出したように、見る見るうちに頬が赤くなっていった―――
…わたし‥また気絶し ちゃったんだっ…
「目が覚めたみたいだな 」
っ!?
いつの間にかベッドの横に立ち尽くす響夜の姿があり、りんは驚いてビクッと肩が跳ねた。
びっくりしたぁっ
いつドアから入ってき たんだろう‥‥
「お前…
全身性感態だよな」
「なっなに言ってっ」
耳元で囁かれた瞬間…
一気に耳まで真っ赤になってしまい、動揺を隠せずにいた。
「その反応‥可愛すぎだ …誘ってるのか?」