永遠(トワ)に愛す
第7章 …決断と新たな未来…
「シンさん
…本当に行っちゃうん ですか?」
翌朝…
スーツケース片手に、扉の前にいるシンと‥それを見送る響夜とりん‥‥
「はい
これを機に旅をするの も悪くないと思いまし て
りん様に会えなくなる のは寂しいですが…」
「俺達はずっとこの屋敷 にいるから
いつでも来い」
「はい
響夜様には長年に渡り お世話になりました
あなたへの忠誠は
今後もずっと変わりま せん…」
「シンさん…」
今にも泣き出しそうなりんに、シンは優しく微笑み‥そっと頬に触れた…
「そんな顔しないで下さ い
いつか‥またここに来 ます…」
隙をつくように、不意に唇が重ねられた…
っ!?
「この想いは一生忘れま せん…
さようなら‥りん…」
愛しい人を見るような眼差しで見つめた後‥一歩二歩りんから離れた。
「では‥失礼します…」
軽く頭を下げ‥シンは屋敷を後にして行った‥‥
その後ろ姿を、響夜とりんは見えなくなるまで見つめた―――‥‥‥