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私たちのエッチな体験談。短編集。

第3章 三人目

ーーその頃の二人。

私は右京さんの耳に入ってるなんて思わずに買い物を楽しんでいた。


『心くん。
見てみてぇー。

これ右京さんにどうかな?』

私と心くんは、ショッピングセンター内のアクセサリーショップに来ていた。


『いや、若頭らしいけどさ…。

梅、自分の選べよ。

さっきから若頭のばっか。』

『だって…。

似合いそうなんだもん。

これ買おっかな…。

お揃いでつけよっかな…。』

『梅には似合わねぇよ。

そんなごついの。』

『えぇーだめ?』


ーー似合わなくてもいいの。

右京さんと一緒のなら。

私に似合わない方がいい。

それを見ながら右京さんを感じれるなら…。

右京さんの側って、感じれれば…。

『あっれぇ?

心くん?』

女の人に呼ばれて心くんと私は振り返った。

そこには綺麗な女のひとが立っていた。

綺麗に化粧して髪の毛もセットして…
モデルさん?っていう位綺麗で…
お水?って感じの人だった。


この香水の匂いどっかで…嗅いだことある。

『静さん。おはようございます。』

『おはよう。

あれ?右京は?』

ーー右京さんのこと呼び捨て?

『ここにはいないですよ。』

『えぇ。
心くん居るから居ると思ったのにぃー。

あっ!そっか。

頭と他の組の人達と用事があるとか言ってたねー。

で?心くんの彼女?』

ーーこの人は知ってるんだ。

私は聞かないと教えてくれないのに…

聞いても[忙しい。][仕事だ。]って言われるだけなのに…。

そんなこと教えてくれないのに。

『いえ、この人は若頭の嫁ですよ。』

『はっ?この人が?
ふぅーん。

そうなんだー。

いつもお世話になってるんですよ。

色々と。

今日も会う約束してるんです。

私、誕生日だから祝ってくれるって。』

右京さんの嫁ときいて態度が変わった。

この人、右京さんが好きなんだ。

色々ってなに?

今日も会う?……。

私は今までにない位に怒っていた。

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