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私たちのエッチな体験談。短編集。

第4章 四人目

ーー帝都大学。研究室。

ーーバタン。

『また!

湯川先生は忙しいんだ。

警察の捜査なんて協力してる暇はないんだ。』

『今日は、捜査協力じゃないわよ!

くりちゃん!』

『捜査協力じゃないなら、何のために来た?

僕は、暇でここに来た人と話すほど暇ではない。


栗林さん、実験の準備は?』

『はい!確認してきます。』

『私だって、暇じゃないわよ。

私の才能を買われて先生とー。
くりちゃんの所にもぅくることはないの。

だから私の代わりに今後、先生のとこにくるかも知れない刑事を連れてきたの!』

『何故、いちいち事件も起きてないのに連れてくる必要がある?

協力はしたくてしてるわけじゃない。

それに暇じゃないと言っときながら、

僕の所に来るかも知れないという曖昧な理由で来たのか?

で?

その紹介したい相手というのは?』


『まだ…です。』

『ふっ。

なら僕は失礼する。

実験がある。』

部屋を出ようとノートなどをまとめる。


『いー!!

分かりましたよ。

もういいです。

すっごい美人なのに!』


『美人?

来るまで待とう。』

湯川は再びイスに座った。

『なんなのよ!…ったく。』

ーーガチャ。

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