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はぴねすっ!!!?

第11章 期限は3日


「それで、寺島さんとこの秘書さんがいったいなんのようかねぇ」


こんな緊迫した雰囲気のなかでも薫はいつもの緩い調子で話す。

「先程も申し上げましたが、春様と秋様をお迎えに参りました。」


「「......」」


春と秋は黙ったまま。

ねぇ、お迎えにってどういうこと?

茶道の家元なのは知ってるけど、連れ戻すって、何?


「俺らもな、だてにダチやってる訳じゃねぇから大体のことは把握してるつもりなんだけどよぉ、今迎えにくるなんてはなし知らねぇぞ?」


直も珍しく真面目だ。


「えぇ。それは春様と秋様が意地でも関東圏から出ようとしなかったため、いつ、どうやってお迎えにあがろうか考えていたのですが、こうして運よくご自分達で関西圏に入ってこられたのですからいい機会だと思いまして。」

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