はぴねすっ!!!?
第4章 山内 富希
こいつはどんどん目を見開いていく。
「......い....とこ?」
「そ。お前と俺はいとこ。お前の家族は親戚とかとの関わりを一切絶ってたからな。お前はきっと父も母も一人っ子とか思ってたんじゃねぇ?だけど実はお前の母親には妹がいてな、その息子が俺だよ。俺の母さんはねぇちゃん大好きでな。お前の母親が家族の反対押しきって出てったあとも『何か理由があるから』ってずっと探してたらしい。そこでお前んちの事情も全部把握した。」
それを聞いてビクッと反応するこいつはさっきまでの冷たい態度なんかなく、捨てられた子犬のように小さくなっていた。
「大丈夫か?....やめとくか」
「....いいえ。続けてください。」