はぴねすっ!!!?
第38章 そして固まっていた気持ちが溶け出す。
「あ?誰だ?
どうぞー」
「直くん......」
きれいな男の人と女の人
まだあったことはなかったけど、きっと直のお父さんとお母さんだ。
「親父......お袋.....」
「.....お疲れ様。
今日の演奏、良かったぞ?」
「.....え?」
「さっき、始まる前にね。
晶くんと少しお話しして。
気づいたの。
私たち、直くんのこと、ピアニストとしてしか見てこなかったなって。
ピアニストである以前に大切な息子、なのに。」
晶.....
あんた、すごいよ。
何だかんだで一番核心をついてる。