はぴねすっ!!!?
第38章 そして固まっていた気持ちが溶け出す。
晶を見ると、優しい眼差しで直を見てる。
やっぱりこういうところが、他の誰でもなく晶が特別生のリーダー、っていうことなんだな。
ボーッとしてるようで、誰よりもがっしりとみんなを支えてるんだ。
「直、今さら遅いかも知れない。
でも、ちゃんとやり直したい、と思ってる。」
「直くんにピアノを楽しむことを忘れさせてしまったのは......私たち、ね。
ごめん、ね。
そして、それを思い出させてくれたのは、この子達、でしょ?」
直のお母さんは私たちの顔を一人一人見る。
「ありがとう。こんなにも直を応援してくれて。
私たちがしてあげてなかったことをしてくれて。
私たちにも、気づかせてくれてありがとう。」
春と秋は照れ臭そうに笑ってる。
晶も満足そう。
優パパも薫も。
元気くんは直の肩を良かったな、とでも言うように軽く叩いてる。
直は.....
下を向いててわからない。