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はぴねすっ!!!?

第38章 そして固まっていた気持ちが溶け出す。



「直?.....いい友達を持ったな。


もし、お前が私たちのことが嫌いでも構わない。




でも、この子達は大切にしなさい。」





「.....俺は.....」




何かいってるけど聞こえない。




「直くん?」


「っ俺はっ!!」





ばっと顔を上げた直のほほには。





涙の流れた後がいく筋も残ってた。





「親父とお袋を嫌いだなんていった覚えはねぇ!



それにな、やり直さなくたっていいんだよ!



今より少し だけ、もう少しだけ俺を見てくれれば!



ピアノを楽しむことを忘れさせたのは、親父たちじゃねぇ!!俺が!俺が忘れちまっただけだ!




だから、謝んなよ.....」





直のお母さんは涙を流していた。




お父さんが肩をさする。





「それに、別に言われなくても大事にしてやるよ!ったく。




こいつらはな、俺がいなかったらさみしーんだとよ!けっ!




仕方ねぇからな!俺は優しいからな?!」






そういって目をごしごしこする直。




口調はいつも通りなのに、行動が真逆で.....




みんなクスッと笑ってた。




「直くん!こすったらダメよ?!」




そういって直のお母さんは直を止めた。





「ありゃー。直ちゃんが幼稚園児みたいだねぇ。」


「ほんとだな。ずいぶんヤンキーチックな園児だな。」




「いや、チックじゃないよねw」



「ちびっこギャングだw」






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