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お兄ちゃんはいちご味

第9章 夏休みのひみつ




「兄さん、道間違えなかった?」

「うるさいな孝介は〜、心配には及びませんよ♪」

「相変わらずね〜」


パパたちはお茶をしながら世間話を繰り広げている



「やっぱりひろーい…」

「だな」


なんだか落ち着かないあたしとお兄ちゃんはキョロキョロと家を見渡す


ここに来たのは何年ぶりだろう

小さい頃に何度か来ただけだから、本当に久しぶりだ。




「捺、果乃。ここにいても退屈じゃろ?夕食までまだ時間もあるし、二人で海を見てきたらどうかね。」


時間を持て余すあたしたちを見兼ねて、おじいちゃんがそんなそんな提案をしてくれた



「海…かあ…」

「行こうよ!お兄ちゃん!」

「あ、あぁ…」



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