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お兄ちゃんはいちご味

第11章 本心




この声は…



「…お、お兄ちゃんっ!」


タオルケットを除けるとあたしを見下ろすお兄ちゃんと目が合った。


そっか、昼寝しちゃってたんだっけ…


昨日の夜は、麻くんの言葉が頭から離れなくてなかなか寝付けなかったし

あれから麻くんは至って普通で
夕飯の時だって何もなかったかのように話しかけてきたし…

いつも通りすぎて昨日のあれは冗談だったんじゃないかと思ってしまう




「こんなとこで寝てたら風邪ひくぞ、バカ」



そう言って再びタオルケットをあたしの頭に被せた。



「う、うるさいな…」



お兄ちゃんの優しさに胸がきゅんと痛くなる

あたしはうつむいて赤面する顔を隠した。



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