
お兄ちゃんはいちご味
第3章 キャラメル味
いつもは容赦無くいきなり噛み付いてくるくせに、今日はなぜか首筋を入念に舐める果乃
いやいや待て、果乃にとってこれはただの食事だ。
兄の俺が動揺してどーする!!
かぷっ
鎖骨あたりに噛み付かれる
チゥ…チュク…
「…………んっ……」
正直、最初はめちゃめちゃ痛かった。
今は少し慣れたけど、牙が肌に侵入してくる瞬間がかなり痛い………
チュ…チウ…チゥ…
でもなぜだか、血を吸われていくうちに気持ちよくなってくる
「………ぁ……っは……」
息が乱れる。我慢しても変な声が漏れる。
この感覚は吸血鬼に血を吸われる特有のものなのか……
単に俺がMなのか………
どっちにしろ、気持ちいいなんて死んでも言いたくないので、果乃には毎回痛かったとだけ言う。
まあ嘘でもないし。実際結構痛い……
