
お兄ちゃんはいちご味
第3章 キャラメル味
屋上に続く階段の踊り場―――
俺と果乃は、昼休みは毎日ここで待ち合わせてる
この場所に特に理由があるわけじゃないし、とにかく一目につかないところなどこでもいいんだけどね…
「お兄ちゃん!」
「果乃。先に来てたのか」
「お兄ちゃん、今日もおいしそう♪」
「…………あのなぁ」
果乃はキラキラした目で俺を見る。
あぁ、これから俺は、今日もこいつに食べられるのか……
なんだか複雑な気分だ。
こんな役、相手が妹じゃなかったら絶対やってない……
「いいから黙ってはやくすませろよ」
俺はもしかしたら…
いやもしかしなくても、相当なシスコンなんじゃ……
今まで散々まわりにシスコンと言われ続け、ずっと不本意だと思ってたけど……
なるほどそうなのか……。
たかが妹のために普通こんなことしないよなぁ…?
…いやだめだ、普通がわからない……
俺と果乃は、生まれてからずっと一緒だった。
果乃は俺にとって、本当に特別な存在で…
こんなこと言うと、またシスコンって言われるかもしれないな…
ぷちん…ぷちん…
俺がぼんやり考えてるうちに、シャツのボタンを外される。
果乃の舌が、首筋を這った。
ペロ…
ビクッ
びっくりして思わず体が反応した。
「…………っ!///」
ペチャ…ペチャ…
「…ちょっ…果乃っ……」
