お兄ちゃんはいちご味
第5章 キスの感触
ドクン…ドクン…ドクン…
俺…
何やってんだ……?
果乃に「キスしたい?」って聞かれて、
一瞬「キスしたい」って答えそうになってしまった自分が信じられなかった
果乃が昔から俺に異常なほど好意を抱いているのは知ってる
俺もそんな果乃を可愛いと思ってた
でもそれは…妹として…
それだけだったはずなのに…
どうかしてる
妹にドキドキするなんて
ガララッ
「あれ?月神さんは?」
保健室の先生が果乃の荷物を持って戻って来た
「あ…なんか具合良くなったみたいで…教室戻りました」
「あらほんと?それならよかったけど…大丈夫からしら…」
「え?」
「月神さん、最近よく保健室来るのよ…体調よくないみたいで」
「そうなんですか…」