お兄ちゃんはいちご味
第6章 満月の夜
お兄ちゃんは躊躇しながら、ゆっくりスウェットの上を脱いだ
「…よくできました♪」
上半身裸になり、顔を赤らめるお兄ちゃんを見て我慢できなくなったあたしは
お兄ちゃんの首筋に噛み付いた。
チクッ…
「……んっ」
お兄ちゃんが痛みに顔を歪ませる
チュプ…チュプ…ピチャ…
久しぶりのお兄ちゃんの血…
お兄ちゃんの血っ…
甘い…おいしい…
久しぶりに味わう大好きないちご味に、頭が真っ白になってしまう
チュク…チュ…チュル…
「はむっ…はぁ……お兄ちゃん……」
夢中で血を吸う
「ちょ、か…の………うぁっ……」
お兄ちゃんをあたしだけのものにしたい
お兄ちゃんも、この牙で虜になればいい。