
お兄ちゃんはいちご味
第6章 満月の夜
ただの食事の関係でもいい。
だから…
あたしを見てよ、お兄ちゃん…
チュ…ピチャ…
あたしはお兄ちゃんの首筋を舐める
さっき噛んだ所から、まだ血が流れている
「お兄ちゃん、あたしのこと好き…?」
「…………」
「ねぇ、お兄ちゃん……」
チュプ…チュプ…クチュ…
脇腹の辺りに牙を突き立て、血を吸う
お兄ちゃんの温かい体温が直接伝って心地いい
「……っん、あっ………はぁ……」
お兄ちゃんの息が乱れていく
もっと気持ち良くなって、
あたしに夢中になればいい…
「お兄ちゃん……あたしのこと、好き?」
「ん……好き、じゃないっ……」
嘘つき。
いつもは意地悪でも、
ほんとはお兄ちゃんがあたしのこと大好きなことぐらい
知ってるんだから…!
だから、食事だって言えば抵抗しないんでしょ?
あたしのためだって思ってるんでしょ?
「お兄ちゃんのシスコン…!」
