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妖怪に恋をした

第5章 第5章*別れ、そして*

*來羅視点*

裕也の家を出ると、真冬の朝の空気は冷たくて、涙が乾いた頬がパキパキと凍るような錯覚に襲われた。

人がいないうちに街道を走り、ずっと住んでいた神社に帰って来た。

数か月離れていても、此処は僕を受け入れてくれるような気がした。

「…君達が綺麗にしてくれてたの?」

お堂の中に入ると、不思議と埃ひとつ積もっていなくて、代わりに数匹の狐が見えた。

擦り寄ってくる彼等を抱き上げて頭を撫でながらお礼を言って。

畳にごろんと横になると、もう何もする気力がなくて、瞼を下ろした。

「…裕也…」


大好きだった。

家を出てから初めて気づいた。

裕也の温もりが欲しい。

「もう遅いのにね…」

自分で拒絶したんだ。

壊したんだ。

今更そんなこと思ったって、手遅れなのに。







植え付けられた恐怖は、なかなか消えてくれないんだ。














「らーいーらーくーん?」
























悪魔の声が、聞こえた。




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