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妖怪に恋をした

第2章 *出会い*

「は?おま、それどういう意味?」

ワケが分からなくていったん手を離して聞いた。

「っ……放っとけばいいだろ?」

來羅はそういってまた顔を反らした。

どういう意味だ…?

でも、放っとけるわけねぇじゃん…

何で俺こんな必死なんだろ…


「来い、」

來羅は短く言って縁側を上がってお堂の中に入った。

え、いいのか?

とか思いつつも俺も中に入る。





「信じないだろうけど、俺は妖狐だ。」





「は?」



妖狐?

妖怪?

まじでか。



俺は、おかしいとかばかばかしいとか思う前に妙に納得していた。



「信じないんだろ?」


「いや、別に…ふうん、」


俺がそう答えると、來羅は心底驚いた顔をした。


「お前…」


ブブブブッ!


來羅が口を開いたのと同時に俺のズボンのポケットに入れていた携帯が鳴った。


着信、梓。


「ちょ、ごめん。」


俺は來羅に断ってから電話に出た。


「はい、高本。」

『あ、ゆーや?梓だけどー。』

「何の用?」

『そんなに怒った声しないでよー。私ねぇ、明日から旅行に行くことになったの。それでね、講義も休むから帰ったらノート見せてくれない?』

「はぁ!?別の男に頼めよ。」

精一杯の皮肉。

『お願い、ゆーやしか頼めるのいなくてぇー…』

梓が甘えた声で言う。

俺はこれに騙されてたんだな…

「あーもう分ぁったよ、切るぞ。」

俺は一方的に電話を切った。

あー、胸糞悪。


「あ、あのさ…」

「あ?」

あ、やべ。

思わず來羅に凄んだごえで反応した。

見るからに怯えた表情で縮こまっててなんか気の毒だった。

「あ、ごめん。えっと、そろそろ行くわ。また来るから、な。」

「ん…」

ぽん、と頭を撫でてやって出ていくと、気のせいか、少し寂しそうな顔をした気がした。


そんな表情にときめいてる俺。

俺…ホモなのかな?

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