テキストサイズ

妖怪に恋をした

第2章 *出会い*

「俺は…そこの大学一年の高本裕也。お前は?」

「…葛葉、來羅」

珍しい名前。

あ…

「なぁ、お前ひょっとして此処の神主?」

「違うけど。」

あ、即答された。

じゃあ、何なんだ…?

浴衣着て此処にいるって…

つうか、よくみりゃ超可愛い!

「じゃあ、何でこんなとこ居んだ?」

なるべく怖がらせないように気を使っていってみた。

俺より多分2つか3つくらい年下なだけだと思うけど…

「………」

來羅はぷい、と顔をそむけた。

いや、変なこと聞いたかな?








「此処に住んでる。」







え?

ま、まさかのホームレス…?




「あ、あのさ…ちょっと、聞いていいか?」

「何?」





「えっと…お前、ホームレス?」

「ほーむれす?」

ぽかん、とした表情で首を傾げた。

え、あれ、通じてないかな…?

「それと、その耳と尻尾…」

「…!!??」

指さして聞くと、來羅は慌てて耳を隠した。

手遅れなんですけど…

「っ、わ、忘れろっ…!」

來羅は半ば叫ぶように言うと脱兎のごとく駆けだした。

忘れろって…忘れられるかぁっ!


あ、意外に足速い…

俺も後ろから必死で追ったけどなかなか追いつかない。

「っ、ちょ、待てよっ!」

俺も足が遅いほうじゃないから、まぁなんとか追いついて腕をつかむ。

うわ、ほそっ…!

「ッ、離してっ!」

振り向いて必死な声で言いながら手を離そうとするから…

俺、強姦魔みてぇじゃん…

「な、何もしねぇからっ!」

「嘘付け!人間なんてロクなやつ居ないんだ!」

…言ってることが分からないんですけど…。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ