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始まりは最悪から・・・

第4章 *最悪・・・が始まり?

「ファーストキス…もしかして、初めては好きな人となんて思ってたのか?どんだけ夢見がちなお子様なんだよ」



うっわぁ、ストレート。



「そんなボロクソに言わなくてもいいじゃないですか。人のキス奪っといて・・・。そもそもなんで私なんかにキスしたんですか?」


「んー。可愛いから」



とびっきりの笑顔を私に向けるその男。当然偽の笑顔と分かっているのに少しだけドキッとしてしまった自分が情けない。



よくよく見ると彼は白衣を身にまとっていた。私が今いるのはベッドの上。どこからか香る消毒液のつんとしたにおいが鼻を突く。



あっ、ここって保健室だったんだ。今更気付いた・・・。



・・・ん?ってことはこの人・・・

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