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始まりは最悪から・・・

第4章 *最悪・・・が始まり?

「そっ、それは私の台詞ですよ!今、絶対してましたよね!?」



自分でも分かった。声、震えてる・・・



「あ?何をだよ」



尚も頭を抱えながら立ち上がり男は私を見下ろしてきた。



「なにをって・・・。きっ、キスですよ!」



ずっと地味生活を送ってきた私だ。当然こういうことに免疫がない。だからキスという単語を言うだけでも恥ずかしい。



「んだよ、キスぐらいでそんな騒ぐな。怪力女」



「怪力女とは失礼なっ。貴方みたいなチャラチャラした人にとってはキスぐらいかもしれませんが、私には大切なものなんです!しかもファーストキスを・・・」



なんだこいつ、どんだけ夢見がちなんだよ。って思われるかもしれないけど、ファーストキスは好きな人となんて思ってたのに・・・。

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