テキストサイズ

『幼なじみ』

第15章  絆



そして・・・


イベント開始まで
まだ時間がある為・・・


どしゃぶりの中・・・
気持ちを
落ち着かせようと・・・


芝浦周辺を
ボルボで
流していたのだが・・・


とにかく今は
車から降り・・・


静かな場所に
身を置きたい
気分に駆られた
拓弥は・・・


ルイ君とも
話し合い・・・


一番手っ取り早く・・・
安全な・・・


品川の自分の家に
一旦避難しようと・・・
思い立つ・・・。


「ルイ君・・・?


ルイ君の家とは・・・
天と地の差が
ありますけど・・・


取り敢えず・・・
俺ん家で・・・
休みません・・・?」


薬物を調達し・・・


車中で拓弥を
甲斐甲斐しく
元気付けたルイ君も・・・


精神的に・・・
だいぶ
疲れたのであろう・・・


安堵の表情を
浮かべながら・・・


二つ返事で・・・
頷いてくる・・・。


自分の家に
向かう為・・・


しばらくの間・・・


湾岸道路を
安全運転しながら・・・


急に・・・
ハッと何かを
思い出した拓弥が・・・


今度はルイ君に
質問を・・・
ぶつけ始める・・・。


「ところで・・・
ルイ君・・・?


こんなヤクの上物・・・
何処で
手に入れたんすか・・・?」


拓弥は・・・
調達してくれた
薬物が・・・


この上なく
良質だったのが
無性に気になって
いたのだが・・・


ルイ君は・・・


「昔からの・・・
知り合いから・・・
だよ・・・?」


と・・・一言・・・
呟きながら・・・
にっこり笑うと・・・


嫌がる顔一つせず・・・


詳しい経緯を
ポツポツと
話し始めた・・・。
















ストーリーメニュー

TOPTOPへ