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『幼なじみ』

第15章  絆



「えーっと・・・


話すと・・・
長く
なるんだけどね・・・?


金持ち連中の
ホントの
上の人って・・・


結構・・・
堂々と・・・


クスリとか・・・
ハッパやってる人・・・
多くてね・・・?


俺みたいに・・・
ハマっちゃてる人も
中には居て・・・


小さい頃・・・


医者とか・・・
社長とか・・・
政治家とかが・・・


沢山集まる
パーティーに・・・
連れて行かれた時・・・


裏の部屋で・・・
アムス
(アムステルダム)の
高級なハッパとか・・・


コーク(コカイン)を
吸いまくる人達を
見掛けたんだ・・・。


もちろん・・・
まだ俺は・・・
子供だったから・・・


煙草じゃない・・・


特別な・・・
何かを吸ってる・・・
ぐらいにしか・・・
感じなかったけど・・・。


それでね・・・?
中学一年の時・・・


病気でお母さん・・・
死んじゃってね・・・?


お通夜で・・・
ワンワン
泣いてたら・・・


パーティーで
見たことある
オジサンが・・・


こっそり・・・
近付いて来て・・・


【これ・・・
吸ってごらん・・・?
楽になるよ・・・?】


って・・・
一本の・・・
煙草をくれたんだ・・・!


でね・・・?
手渡された
その煙草は・・・


結局・・・


ジョイント
(マリファナを
煙草の様に
紙で巻いた物)


だったんだけど・・・


その日の夜・・・
どうしても・・・
楽になりたくて・・・


その煙草もどきを
吸ってみたら・・・


目の前が・・・
グラグラして・・・


楽になる
どころか
吐いちゃって・・・


そのまま・・・
ベッドの上で・・・


気絶・・・
しちゃったんだぁ・・・」


自分の・・・
小さい頃の
思い出を・・・


一生懸命に話す
ルイ君の表情は・・・


真剣そのもので・・・


拓弥は・・・
最後まで・・・
黙って聞いて
あげようと・・・


静かに心に決めた・・・。


















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