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『幼なじみ』

第17章  幼なじみ



・・・ガッ・・・シャン


重い扉が・・・
漸く閉まると・・・


鉄と鉄がぶつかる
金属音だけが
室内に響き渡り・・・


目の前には・・・
薄暗い蛍光灯のみが
映し出す・・・


グレーがかった
通路が・・・
一直線に続いている・・・。


すぐ右手には・・・
立ち入り禁止と・・・
赤字で書かれた・・・


非常用の螺旋階段が
屋上まで伸びており・・・


通路左手には・・・
このクラブの・・・
事務所であろう・・・


重厚な黒い扉が
存在感を・・・
露にしている・・・。


目を凝らし・・・


通路一番奥の
一階のフロアへ
出られそうな・・・


金色の扉を
見つけた拓弥は・・・


真っ直ぐ慎重に・・・
進んで行き・・・


ドアノブに手を掛け・・・


ゆっくりゆっくり
少しずつ開けてみる・・・。


そして・・・


細い隙間から・・・
中の様子を
そっと確認すると・・・


そこには・・・


コンクリート
打ちっぱなしの
薄暗い異空間が
広がっており・・・


見上げるほどの
高い天井からは・・・


何百本もの
ブラックライトが・・・


妖しい青い光を・・・
存分に・・・
解き放っていた・・・。

















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