無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

そんな･･･
艶かしい(なまめかしい)
空間の下(もと)･･･


煌びやかな
勝負服を身に纏った･･･


私が一番綺麗だと
言わんばかりの女達と･･･


色黒で･･･
サーファースタイルの
野獣の目をした
長髪の男達が･･･


エントランスを
くぐり抜けながら･･･
歓喜の声を挙げ･･･


芋の子を洗うように
ギュウギュウと
ひしめき合っている･･･。


拓弥は･･･


次々と･･･
押し寄せる人波を･･･


暫く･･･
細い隙間から
眺めながらも･･･


徐々に隙間を広げ･･･


いつも以上に
混雑した･･･
熱気が充満する
暑苦しいフロアに･･･


誰にも･･･
気付かれないよう
そっと身を投じ･･･


カチャッと･･･
静かに扉を閉める･･･。


そして･･･
瞬時に辺りを見渡し･･･


人波に･･･
飲まれないよう
前へ進み･･･


大規模な･･･
コインロッカーブースへ
辿り着いた拓弥は･･･


無数のロッカー棚の
影に隠れ･･･


サッと･･･
しゃがみ込むと･･･


誰にも
見られないよう
周囲を見渡しながら･･･


一番下の扉を開け･･･


薬物入りの紙袋を
そっと中に･･･
忍ばせた･･･。