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「お前･･･悠希だろ？
こんな所で何やってんの？」


クラブに遊びに来たに
決まっている･･･


その悠希らしき女に･･･


結局テンパりながら
馬鹿な質問を
ぶつけてしまった
拓弥は･･･


一瞬･･･
とてつもなく
自分が嫌になり･･･


決め顔が･･･
にわかに･･･
崩れそうになる･･･。


が･･･しかし･･･


その悠希らしき
マネキンのような女は･･･


そんな慌てた様子の
拓弥には
ピクリともせず･･･


キラキラと輝く
コロナビールを･･･


美味しそうに
口にしながら･･･


全く･･･
何が起こったのか
分からない様子で


ボーッと此方を
見つめたままだ･･･。


暫くの間･･･
ハウスの音だけが
耳をつんざき･･･


二人を包む
時間だけが･･･


止まってしまった
錯覚を
起こしそうになる中･･･


無反応のまま･･･
一切何も･･･
聞いてこない
その女に･･･


やっぱ人違いか･･･。
と肩を落とし･･･


徐々に･･･


放置されている
自分の状況に
耐えきれなくなった
拓弥が･･･


無言で･･･
この場を
離れようとした･･･


その瞬間･･･


隣に居た
ギャル風の女が･･･


興奮した面持ちで･･･


悠希らしき女に
向かって･･･
声高々に話し始めた･･･。